大腿骨頸部骨折,肩関節の腱板損傷についての説明

近年高齢化が進み、交通事故だけではなく、家庭内、介護施設内で    高齢者が転倒したりすることで大腿骨頸部骨折が増えています。

(特徴)

高齢者に多い骨折である。高齢者

骨粗鬆症があると,さらに起こりやすい。

大腿頸部内側骨折は骨癒合しにくい難治性の骨折であるが,以下の理由がある。

 

   ①大腿骨頸部は骨膜を欠く。

   ②血幹分布の関係から骨頭が壊死しやすい。

   ③力学的に骨折面には圧迫力よりも剪断力が強く作用しやすい。

 

内側骨折,外側骨折共に,多くの症例で手術が行われる。

できるだけ正確な整復,強固な固定を行う。

高齢者の転位のある内側骨折では人工骨頭置換術が行われる。

高齢者の場合は,重篤な合併症(肺炎,老人性痴呆など)を避けるたまに早期離床を図ることが肝要であり,積極的に手術療法が行われる。

 

(人工骨頭置換術)

  人工骨頭を切除して,人工材料で作った骨頭で置換する手術。

  大腿骨頸部骨折(内側骨折)で偽関節になった場合。

  高齢者の大腿骨頸部骨折で転位の大きい場合。

  大腿骨の無腐性壊死(阻血性の壊死)の場合。

  以上のような場合に置換術が行われる。

 

(人工股関節置換術)

  股関節の関節窩,骨頭とも人工材料で作った関節で置換する手術。

  関節機能の高度な荒廃をきたす疾患を対象として行われる。

 ※人工骨頭の耐用年数は15年程度なので,置換手術してから15年程度経過すると

  再置換手術が必要となってきます。

 

交通事故で肩関節の捻挫・打撲・脱臼・上腕骨骨頭の骨折などで腱板が損傷(腱板断裂・部分断裂)した場合に,肩関節の可動域制限が発生することがあります。

腱板の作用

  ①上腕骨の骨頭を引きつける

  ②上腕挙上

  ③骨頭引き下げ

  ④上腕内旋

  ⑤上腕外旋

 

腱板

  上腕骨頭をとりまいている小さな筋肉群のことです。

  上腕骨頭と肩峰の間に挟まれています。

  ・小結節に付着している・・・・・肩甲下筋

  ・大結節に付着している・・・・・棘上筋,棘下筋,小円筋 

 

損傷(完全断裂・部分断裂など) 

  腱板の退行変性(加齢・老化による変性など)を基盤として起こるものが圧倒的に多い。

  しかし,小さな外力によって断裂を起こすこともまれではない。

  ・疼痛は受傷時に短い激痛の時間があり,それから軽くなるが,6~10時間後再び起こる。

  ・上肢の挙上・・・自動不能(他動では正常)

  ・確定診断は

  ・関節造影

  ・CT

  ・関節鏡

  ・血管造影

                              

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